タナー・スコット、制球改善で評価を高めた左腕
2026/09/17
タナー・スコット、制球改善で評価を高めた左腕
MLBで終盤を任される投手には、球速だけでなく「四球を出さずに空振りを取る力」が求められます。タナー・スコットは、まさにその評価を大きく変えてきた左腕です。荒れ球の印象が先に立った時期もありましたが、近年は勝ち試合の終盤を預かる救援投手として存在感を強めています。
目次
- タナー・スコットの歩みと転機
- 制球改善が成績に直結した理由
- 終盤起用で見える左腕リリーフの価値
1. タナー・スコットの歩みと転機
タナー・スコットは1994年7月22日生まれ、アメリカ・オハイオ州出身の左投手です。2014年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから6巡目指名を受け、2017年にメジャーデビューしました。
その後、マイアミ・マーリンズで救援の中心に近づき、2024年にはオールスターにも選ばれました。同年途中にはサンディエゴ・パドレスへ移籍しています。
意外にも、スコットの評価は一直線に上がったわけではありません。速球とスライダーの威力は早くから注目されていましたが、課題は制球でした。四球で走者を出すと、どれほど球威があっても終盤では使いにくくなります。
2. 制球改善が成績に直結した理由
スコットが大きく変わった象徴が、2023年と2024年の成績です。2023年は防御率2.31、104奪三振を記録しました。2024年も防御率1.75、22セーブと、勝ち試合の最後を任せられる数字を残しています。
特に大きいのは、空振りを取れる球があることです。主な武器は力のある速球と鋭く曲がるスライダー。打者は速球に差し込まれ、スライダーを追いかけてしまいます。
ただし、球が速いだけでは抑えられません。カウントを悪くすると、打者は甘い球を待てます。スコットはストライク先行の場面を増やし、打者に考える余裕を与えにくくなりました。そこが数字に表れています。
3. 終盤起用で見える左腕リリーフの価値
救援左腕の価値は、左打者を抑えるだけではありません。右打者にも通用する球威があり、1イニングを任せられるかどうかが大きな分かれ目です。スコットはその条件を満たす投手として見られています。
終盤の1点差では、四球、盗塁、犠飛だけで試合が動きます。だからこそ、奪三振を取れる投手は重宝されます。バットに当てさせなければ、守備の乱れも起きにくいですね。
タナー・スコットを見るうえで大切なのは、単なる豪腕左腕ではなく、課題を修正して役割を広げた投手だという点です。制球の安定、速球とスライダーの組み合わせ、そして終盤での経験。この3つがそろったことで、彼はMLBでも注目されるリリーフ投手になりました。
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